石川の食文化と風土を満喫できる食の祭典
「フードピア金沢2007」
「パンフレット」の中に、
「お昼のおもてなし」と題された興味深い案内事項が目に止まりました。
普段敷居の高い料亭のお昼御飯を
手頃なお値段で味わえるという企画。
これはいい!
諭吉さんがパラパラと飛んでいく必要もない。
そうして早速予約したのが犀川沿いにある
「つば甚」
創業宝暦二年、250年の歴史をもつ料亭です。
庭の松の木は美しく雪つりされ、
玄関には、水が打たれ、清潔で凛とした趣がある玄関。
仲居さんは若く綺麗なお嬢さんで
とても丁寧な言葉に女の私もちょっとドキドキ
暖かいお部屋の中
手入れされた庭が見えます。
お料理は「お昼のおもてなし ミニ懐石 6000円」。
普段は季節の会席料理が10000円
その他加賀懐石料理12000~18000円也。
八寸
若竹が梅風味でさわやか。
山桃の甘さや青菜大根の柔らかさに感心。
卵焼きは甘めでした。
付出
菜の花の若い苦みがよかった。
名前忘れちゃったけど「~巻」ってやつは
今まで食べたことのない味でした。
吸物
薄いカブラに隠れているのは蟹身が入ったふんわりだんご。
優しい出汁と青菜大根の葉がとても好みの味でした。
刺身
寒鰤(氷見)とアオリイカ・甘エビの三種
決して美味しくないわけではない・・・・が
もう少し新鮮さが欲しいところ。
煮物
蓮餅:これが一番好きです。
芳ばしく焼いた松の実がたくさん散らしてあって
蓮餅の甘みと相性がとてもいい。
餡は少し濃い味でしたが、わさびがぴりっと効いて
ちょうど良くなるんです。
焼きもの(一品)
鰤の照り焼き
山くらげの梅漬けと落花生、うどなど・・。
照り焼きの具合がよかったです。
山くらげ素朴で美味。
酢物
蛍烏賊の酢味噌と車鯛の昆布締め
酢味噌の上にまぶされたミカンの乾燥した皮ふりかけが
酢味噌をとても風味深いものに変身させていました。
いいアイデアです。
御飯(留)
雑炊
卵たっぷりで白身(たぶん小さなフグ)の味がしました。
これがすごくお腹を満たした気がします。
デザート(果物)
グレープフルーツゼリーの上に三種の果物
私はゼリーが苦手なのでコメントしません。
キーウィの味がしなかったのが不思議。
全部で9品。
どれも控えめな優しい味付けで
ちょっと物足りなさもありましたが
総合的には満足出来ました。
魚の新鮮さをもう少し求めたいところかな?
味
サービス
雰囲気
値段
こんなところでしょうか。
金沢料亭巡り 其の一 「つば甚」

コメント
Unknown
お上品なお料理が9品目、美味しそうです~~。
「普段敷居の高い料亭のお昼御飯を
手頃なお値段で味わえるという企画。」
さすが卯月さん、しっかりアンテナ張ってますね!
良かったですね(^^♪
私のブログのせいで一度無駄足を踏ませてしまったみたいですが、それを無駄にしないところはさすが卯月さんですね。
そんな企画をフードピア金沢でやってるとは知ってましたが、「つば甚」を選ばれるとはさすがです。
私も、一度だけ行ったことがありますが、伝統のお料理はどれも美味しかったです。
卯月さんもなかなかお気に召したようで良かったです。
ちなみにお魚は歯ごたえみたいな新鮮さより味わいを重視してちょっと寝かせてあるらしいです。
愛知の卯月さんへ
本当に上品な味でした。
加賀料理ってあまりよく知らなかったのですが
勉強になりました。
八寸の海老の中にさりげなくチーズを施すところなんかは素敵です。
ottoさんへ
あはは、ほんと無駄足にならなくてよかったです。
前々から金沢の料亭は行ってみたかったので
いい機会に恵まれたと思ってます。
実はこの後、色々考えるところがあって
何件か名店を味わうことを計画しているのですが
どこかオススメがあったら教えて下さいませ。