金沢　割烹　「檜」

美味しいお店を発見しました。

最新号の「金澤」鍋特集に掲載されていたのですが、
座席はたったの６席・・・・。

うーん、これは予約無理かな？と思っておりましたが
主人が電話をするとすんなりオッケイ。


初めに断っておきます。

このお店は「日本酒」を愉しみ「美味しい料理」を愉しみ、
「会話」を愉しむところです。
お世辞にもデート向きとは思えませんので悪しからず。



山側環状線「山科１丁目」を少し入った所にあります。

富山の八尾の旧家を移築したという立派なお店構え。
お庭もとっても広くて手入れしてあります。

店を挟んだ道路向かいには竹藪があり、
風が強いと葉のこすれる音が強くて、独特の雰囲気が味わえます。




下駄の音をカタカタ鳴らしながら土間の厨房を行き来する主人と
機転がきいてよく働くお弟子さん＜若い・・＞。


先付



イクラはぷりっとしていてカツオの出汁がよく染みていた
とても美味しい



お酒は秋田で作られたもの。
さっぱり軽い口当たりなのでどんどんイケるのが怖い・・・・。
結局一本半を空けました。



白子の吸い物

甘くてとろける白子にびっくり！！
これはかなりの新鮮さ！
お出汁もとってもあっさりして私好み。
京都のほうで仕事をしていらしたらしく関西の味付けの様な気がする。


刺身盛り

烏賊・鮪トロ・平目・鯵・・・・

とにかくどれもこれもびっくりするほど新鮮で上物
甘くて歯ごたえもたまらない！
金沢ではトップクラスの刺身だと思います。



蟹味噌の茶碗蒸し

茶碗蒸しというよりスープみたい。
濃厚な蟹味噌なんだけど
するするっと飲める！
お酒との相性がもうたまりません。

ご主人との会話もぶっとんでて楽しい。
私達の他にお客さんが一組・・・その方達も交えての笑い話。



焼き物

お腹が膨れてきた所に蟹！！！
胡麻がふりかけられていて芳ばしさの極み。
味もすばらしい。



今回の目的「きりたんぽ鍋」。

美味しい比内地鶏とたくさんの自然茸たっぷり。

野菜の甘みが充分にスープに反映されていて
きりたんぽにもじっくり味が染みている。

これを全部食べることができたのはほぼ奇跡？？？





主人との会話の中ででてきた「熊」の刺身。

めちゃくちゃ気になったのでコース以外で注文してみました。

これはほんと驚きの美味しさ。
主人自ら血抜きを丁寧にするので臭みなど一切無い。
ものすごく脂があるんだけどしつこくない。
甘みもあっさりで白髪葱と一緒に食べると最高です。




あん肝と白ネギの煮物

この時点で・・・おなかいっぱい・・・ダウンしかけ。
お酒も調子にのって飲んでいたので頭フラフラ・・・。



最後にご主人お薦めの「秋田・稲庭うどん」が登場。
美味しい海苔をたっぷりからめて特製だしで頂く。

美味しい！！！
確かに美味しいんだけど・・・・・・もうお腹・・・・・・・・マジ限界・・。

残りを主人に渡す。

主人も真っ青。



この店・・・・量が半端じゃない。

主人のポリシーは「お腹一杯になって店を出てもらう」らしいので
もうこれ以上無理というほどのコース料理になっています。


飲み残しのお酒の他、新しくもう一本お酒をもたせてくれました。

今回は一人１００００円のコースを注文。
飲み物を入れて２４０００円でした。


必ず予約していって下さいね。

金沢市山科ヌ74ー3

076ー241－3165



～注意～


店のご主人はマスコミ嫌い・・・なんですが、
最近、テレビ取材を受けたりしていて予約電話がいっぱい。

金澤の雑誌では「お鍋」が食べられるお店という感じで
紹介されていましたが
実際は、「割烹」なのでコースの一品として出る程度です。
家族みんなで鍋をつつこう！って感じではありません。
予約の電話も男性がかけるほうがよいと思います。
その時にお鍋が出来るか要確認です。

「美味しい素材」を「シンプル・丁寧」に提供してくれる
貴重なお店だと思いました。

あと日本酒が飲めない方にはあまりお薦めできません。
ビールよりも酒を飲ませたがるご主人なので(笑）。

料理の味は間違いなくすばらしいです。
ここまで新鮮な魚・肉を出してくれるお店は金沢の中でもそうは無いと思います。

ちなみに今月、もう一度行く予定です！
今度はセーブしながら・・・・。