「ぶらりん京都旅」 其の三  高台寺 和久傳へ


夜は「高台寺和久傳」でお夕食です。
(ちなみに前回記事はこちら



高台寺近辺は「花灯路」だったので歩行者天国でした。




粋に着物を着こなした女性が多く、小道は賑わっていました。
「和久傳」の庭の梅がほぼ満開。



やはりこちらは随分暖かいということですね。




玄関から春の香りがしますね。

今回は梅の木を愛でることの出来る二間続きのお部屋でした。





かわいらしいお雛様がまだ飾られています。



相変わらず渋いお部屋ですね。
年をとったらこういう雰囲気・間取りがいいな・・と夢見たり・・。



↑つくしの塩漬けが美味しいとはしらなかった~。
若いつくしだから苦みが柔らかいのでしょうか。


今回は主人の苦手な「春の味(蕗のとう・うど等)」を除いた
メニューにして頂きました。
通常メニューとは少し違っているかもしれません。
(卯月:あんた・・・子供かよ)



前菜

鮑が柔らかくてジュレとの相性がよかったー。
見えにくいですが実は御豆腐がかくれているんですよ。
葉山椒の香りと刺激が清々しいです。



↑今回も竹筒に入った美味しいお酒を頂きました。



画像では見えづらいですが、筍と菜の花です。
鯛の白子を濾したお出汁は思ったよりあっさりとした甘みがありました。



トロの炙り
横には京野菜のうぐいす菜

ほんとにとろけるような炙り。
焦げた部分がすごく香ばしくて甘い。



白和え

家でこのくらい美味しい白和えを作りたい・・・・。



さ~、焼き方さんの登場です。

炭のいい香りが部屋に広がり期待で気分が盛り上がります。



今回もすばらしい食材です。

天然のホンモロコ 琵琶湖産

モロコはブラックバスや農薬の影響で現在、天然ものは希少。
出回っているモロコの99%は養殖のものらしく、
ホンモロコは手に入りにくいシロモノです。

天然ものやはり輝きが違いますね~。
カラダが黄金に輝いています。

大きさも一般的なものより随分大きく、さらに子持ちです。
これはとびきり贅沢!!




でっかいトリ貝はなんともいい香り。
甘くて芳ばしくて、お酒がすすみます。

こんがり外が焼けた九条葱は中まで火が通ると
甘みが最高に・・・。
柔らかくてあったかい葱の間に「このこ」が贅沢に挟まれています。

※「このこ」はなまこの卵巣の塩辛で珍味。
石川能登などでは干したものを「クチコ」として販売しており、それも高級珍味です。


九条葱に挟まれるとほっぺたが落ちそうなほど美味しいです。
とろとろの「このこ」にはまりました(笑)。




香ばしいかおりと共に、「もろこ」の登場です。
顔がかわいい~

子持ちなのでお腹がパンパンに膨れています。

頭も柔らかく、骨は繊細でほろほろ崩れます。

鮎のような苦みはほとんど感じられません。
あっさりとした魚特有の甘みと香ばしさだけが口に広がります。

子がまた美味しい~

淡水魚の臭みなど一切ありません。

あっと言う間に三匹ぺろり・・・・これ毎日一回食べたい・・・・。



モロコの美味しさに浸っていると
次のお皿が登場。

空豆とカラスミです。


カラスミと大根のサンドウィッチって初めてですね。

カラスミに目がない卯月ですが、
すでに竹酒はほぼ空に。

あまり食べると酒の追加注文をしてしまいそうだったので
主人に半分譲渡しました・・・

そして・・・空豆の美味しさは犯罪的です。
皮の柔らかいこと!!

これならザルいっぱいは食べれます(笑)。




そろそろ御飯です。

たくあんの贅沢煮

富山でもこういう料理は多いですが、
くどすぎたり、間が抜けた味だったりと・・以前から難しい料理なんだなと
思っていました。

しかしこの贅沢煮はすごく美味しい。
たくあんは柔らかく、ほどよい塩加減が残っていて、
御飯にちょうどの総菜です。
・・・・・うーん、プロは違うなあ。
こんな風には出来ないよ、絶対。



主人のチョイス

蟹の玉じめあんかけ御飯
蟹雑炊

卯月のチョイス

氷魚玉じめ丼
鯛茶漬け




どの御飯も最後まで美味しゅうございました。

和久傳は毎回楽しませてくれる、すばらしいお料理屋さんです。


仲居さんもほどよい距離感で接してくださるし、
居心地のよい時間を提供してもらえます。

いろんなお店に行っていますが、接客というのは本当に難しいですね。
美味しいお料理であっても接客で気分が削がれることは多々あります。

和久傳の仲居さんたちは
御客との間を大事に、細かい心配りをさりげなくしてくれるので
いつも満足出来ます。


さてさて、今回もハプニングが一つ。

またもや卯月の日常が店の人にばれてしまいました。

焼き方のお兄さんがわっざわざプリントアウトして
前回の和久傳の記事を持ってきたのです~。
やはりネット上でのお店の評価が気になったのでしょうか?


ブログで偉そうに記事を書く身としては
店の人にばれるのが一番困る(笑)。

でも公開している以上仕方ないことですね・・・トホホ。






ダメージ5000ほど喰らいましたが、
美人女将の登場で気分が盛り上がりました。

お若くてほんと美人なんですよ~!!

なんというか自然体で心地よい人物でした。

お写真撮らせて頂いたんですが、
アップして良いのかどうなのか悩んだ挙げ句、
女将さん目当てで御客が殺到しても困るので
upを断念しました(笑)。


和久傳の女性たちは皆、上品で美人揃い。
楽しいですね~。



果物は鷹峯の苺

昔の苺です。
甘さが不自然じゃない、すばらしい苺でした。






最後はお抹茶で〆!

とても美味しいお料理の数々、感服致しました。

久しぶりに3合ものお酒をいただいて足元ふらふらでお店を後に・・。
手にはいつものお土産「西湖」が。


二人で9万円ほどでした。(サービス料・税込み)



酔い覚ましがてらライトアップを楽しみました。




ぶらりん京都旅 其の四へ

コメント

  1. misora より:

    Unknown
    今回はデジカメ、バッチリでしたね(笑)

    どれもこれもおいしそうで
    PCの前でうっとりしてました

    全部食べたいなんて、贅沢は言いません
    せめて前菜のあわびと竹筒に入ったおいしいお酒
    いただきたい・・・

  2. 愛知の卯月 より:

    Unknown
    私は氷魚玉じめ丼でお願いします・・・。(笑)

    焼き方のお兄さん、火を見つめる表情が真剣で、短く刈った髪も色白な腕もステキ~~~。
    焼き方さん、見てる?(爆)

  3. 卯月 より:

    misoraさんへ
    デジカメばっちりでした~。

    今回は二台も持っていったんですよ(笑)。
    どんだけ?

    鮑に目をつけるとは!お酒大好き人間ですね。

    ほんと美味しいお食事で仲居さんとの会話も楽しめました。
    竹酒ってなんであんなに進むんだろう・・。

  4. 卯月  より:

    愛知の卯月さんへ
    (笑)!!

    さすが卯月さんですね。

    お兄さんに目をつけるとは!
    確かに清々しくてかっこいい焼き方さんでしたよ。

    私はお酒を堪能することばかりでしたが・・・。

  5. meg より:

    行ってみたい!
    ここの全てがツボにハマりました!
    食材といい、姿勢のいい焼き方さんといい(笑)
    今まで卯月さんのブログを拝見して、ここが一番気になる店です。
    京都に行く機会があれば、ここは是非伺ってみたいです。

    しかし、ご主人、苦いの、だめなんですね~かわいい~(笑)
    あの苦いのが美味しいのにねぇ、卯月さん。

  6. 卯月 より:

    megさんへ
    京都に行かれた際はぜひどうぞ。
    京都らしい佇まいで大満足出来ると思います。

    苦味の春はあまり味わえなかったけど貴重なお魚を頬張れてうれしかったです。
    予約の歳に苦手なモノを伝えておくといいですよ。

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