「認知症を知る集い」 in クロスランド小矢部

 




シェフの気まぐれサラダ

私達の定番となったサラダ。
美味しいローストビーフがたっぷり。
かぼちゃのサラダもシナモンが利いていて美味しい。




生ハムとアスパラのリゾット

生ハムの塩加減と、アスパラのみずみずしさが
とても春らしいリゾット。




シーフードピラフ

これでもかと入った海鮮。
野菜もたっぷりで、ちょっと個性的な味付け。




筍とベーコンのペペロンチーノ

いいスープと絡んだ美味しいペペロンチーノ。
筍のシャッキリ感が良かった




ピザ マルゲリータ

生地は厚めのもっちりタイプ。
塩具合がよく、噛めば噛むほど美味しい。
バジルの凄まじい香りが特徴。


 


今日は「クロスランド小矢部」のホールにて
認知症を知る集いというイベントがありました。

なので↑の「カフェ de  ドゥドゥドゥ」で義父を交えてランチをしてから
会場に向かいました。



 


だいたい二時間くらいのイベントです。
会場は満員+立ち見状態。



 



前半は、小矢部市の
「地域ぐるみでの認知症患者にたいするサポートの実現」
に重点を置いた内容でした。




事業所や、学校なども含め、どういった対応をしていくか・・等、
研究発表の様な場を設けていました。


 


そして、後半は


全国を講演して歩いたり、メディアに登場されたりしている
太田 正博」さんと「菅崎 弘之」さんのお話が聴けました。


太田さん」はまだお若いですが、
若年性認知症(アルツハイマー)を患ってらっしゃいます。
そして担当医師がすがさきクリニック院長の「菅崎(すがさき)医師」です。



太田さんと、菅崎医師のかけあい漫才で始まります。最後までそんな感じ。
笑いに包まれた会場でした。

認知症患者である太田さんは、私が素人目にみても
随分、症状が進行しているように感じます。




「10ー3=」の答えも出てこない。
自分の名前も漢字で書けない。
思い出せない。
講演会で行った場所の景色が説明できない。


 


一般的な認知症の症状が会話の中でも充分にわかるくらい見え隠れします。


菅崎医師は穏やかに笑いと冗談を交えながら・・
そしてちゃんと向き合って太田さんと話を続けます。
決して、思い出せないことを否定したり、思い出すように ごり押ししたりしません。

太田さんは「告知」をうけてから随分年数が経っています。
若年性ということもあり、進行はどうしても速いように思われます。




しかし太田さんは よく笑うんです。

おやじギャグも交えて、医師との会話が楽しそうなんです。

ちっとも影を感じさせません。

「認知症の自分」を受け入れるのに
どれほど苦労し、悩み、傷つかれたのだろうか・・と痛烈に感じました。


思い出せない自分・・・というものがどれほど辛いか。

最近、疲れの所為か、私も記憶もあやふやな面があります。
そんなとき だいぶ落ち込みます。
なんで思い出せないんだろう・・・とすごく不安になります。


 


認知症の方達はそんな不安と恐怖をどれだけ多く感じて居るんだろうか・・。

義父と接していても、心が痛むことがあります。
本人が一番辛そうだからです。


 


太田さんは、
「すべての人が少しでもいいから「優しく 穏やかに」接してくれたら良い」
とおっしゃいました。


 


認知症の患者さんたちは「同じ事」を何度も喋りますし、
たまに「チグハグな事」を言います。
もちろん私たちもイライラしているときにそんな不毛な会話をしたくありません。


これからの課題を突きつけられた気がします。

優しく・穏やかに・・・・

別に認知症患者に対するだけでなく、
普段の対人関係においても大事なキーワードだなと感じました。


あと、言葉をゆっくり話すことは、認知症を患っているひとにとって有効なようです。
できるだけ混乱させないよう、ゆっくりはっきりと言葉をかけてあげると、
相手も考えたり、思い出す余裕がでてくるみたいです。

早口などは、頭痛の種になるのでNGです。



最後にお得意の歌を披露されている太田さん。
曲目は「MY WAY」でした。


 


これから介護、サポートする立場になる私たちにとって、
頭で理解していても行動が伴わない・・ということが多々あると思います。
その時、太田さんの言葉を思い出せたらいいな・・。

コメント

  1. komomo より:

    本当ですね…
    言葉にするのが難しいのですが最後に書いてある

    > 頭で理解していても行動が伴わない・・
    > ということが多々あると思います。

    元気な私達でさえ 思いと行動が伴わないのですから
    当事者もイライラすることでしょう

    向き合う側の 色々な思いが伝わってきます
    頑張って!という言葉さえ安っぽく感じてしまいますが
    無理なさらずに やわやわと寄り添っていてあげて下さい
    思いやりのある卯月さんならば きっと大丈夫!

  2. かにたま より:

    のこるもの
    不勉強なので違うことを書いてしまうかもだけど
    認知症になると新しい記憶ほど残らないみたいですね。
    小さい頃のことや話す言葉の記憶は残ってる…

    記憶の根元にあるような記憶と、これからの時間が
    穏やかで楽しい気持ちでつながればと思いました。
    最後まで残るもの…もし自分が同じ症状だったら?!
    太田さんの根元は明るく楽しいものだったんですね(^-^)

  3. ダーゼン より:

    Unknown
    よく義理の親にそこまで寄り添えますね。
    私は正直自分の親でさえ無理だと思います・・・
    まして男の方は力も強いですし・・・
    卯月さんは偉いですね。

  4. 卯月 より:

    komomoさんへ
    ありがとうございます。

    本当に行って良かったと思います。
    義父には太田さんのように笑っていてほしい。
    たとえ漢字がかけなくても笑顔で人生を楽しんでほしいと思います。

    私たち周りの人間がイライラしていたら、
    そんな笑顔をかき消すことになるんですよね。
    だから、ここは思い切って笑える生活をしたいもんです。

    「難しい」と思わないで、「当たり前」のことと意識転換させると楽なんだろうな。

    主人は変に真面目だから、その辺難しいかも。

    ま、ぼちぼち・・です。

  5. 卯月 より:

    かにたまさんへ
    まさにそのとおりなんですよ。

    記憶が抜けている部分は最近のもの。
    記憶が鮮明になっていく部分は大昔のもの。

    ああ、でもこういうことって、
    義父の子供のころの貴重な話を聴けるいい機会になるのかも。

    何度も同じ話をしても、ちょっとずつ新しい内容が増えてきていることもあるんですよ。

    義父はまだまだしっかりしているほうなので、
    話はしやすいし、今のうちいろんな過去話を
    引き出したいな・・。

    でも決してアルツハイマーという病が
    単純簡単なものではないことを理解していなくてはならないんですけどね。

    太田さんに菅崎医師が以前質問したことがあるそうで。

    「全国を講演会で回って楽しいですか?」

    「・・・・先生、でもね、僕は認知症になりたくなかったですよ。普通の生活がしたかったです」

    本音はやはりとてつもなく悲しい。

  6. 卯月 より:

    ダーゼンさんへ
    こんにちは、はじめまして。(ですよね?)

    面白いとお思いかもしれませんが、

    「義父」と接するほうがまだイライラしないんですよ(笑)。
    実の父だともっとイライラしてケンカしちゃうかも。

    もちろん私独りだと耐えられないと思いますよ。
    主人や理解のある親戚がいてくれるおかげです。私はちっとも偉くなんかないんですよ。

  7. がつたま より:

    今日TV番組で・・・
    認知症についてのドキュメンタリーしてました。
    55歳でアルツハイマー型の認知症を発症した男性の忘れていくことへの恐怖、不安、孤独感、家族への罪悪感・・・なんだか色んな気持ちを垣間見た気がしました。
    加えて介護者の気持ち。
    途中途中で感極まって涙がでてしまう男性を見てて、胸が詰まる思いでした。
    神は残酷な病気を人に与えますよね・・・。

    そうそう介護の仕事をしている友達が「痴呆が始まると(←この時は痴呆の話をしていたので)、その人の一番楽しかった時に記憶が戻るんだよ」って教えてもらったことがあります。
    幼少時代に戻る人もいれば、結婚した時期に戻る人もいると。
    お義父さんの一番楽しかった時代っていつ頃だったんでしょうね。

  8. 卯月 より:

    がつたまさんへ
    最近ではよく採り上げられる題材ですね。

    認知症と一言にいっても、
    その本人の環境、年齢、家族構成、仕事などによって、困難さは様々です。

    涙が出る・・その男性の気持ちは計りしれません。

    楽しいときの記憶があるのなら、
    それを私たちに伝えて欲しいです。

    私は義父だけの日記を書いているので、
    そこに書きつづっていきたいと思ってます。

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