義父 ただいま入院中 其の2

 


義父が入院してから4日目の今日、日曜日。

午後からゆっくりと面会に行きました。
(今のところ毎日面会へ行けている、順調順調!)

駐車場は平日のそれとは違い、めちゃ空いていて、楽ちん。

無駄な体力消耗がなくて助かります。

入院病棟へ入ると向こうから「義父」と「看護師」さんが歩いてくる。

聞くと、今から病院内を散歩するらしい。
バトンタッチして(看護師さんは忙しい)、私たちとゆっくり歩く。

手土産の「金沢小町のケーキ」を途中で食べたりと義父もご機嫌。
自分ですぐに好みのケーキを選べたのは良かった。




卯月 「食事、美味しい?毎日・・」

と聞くと

義父 「うん、あれはあれで美味しい。量もまあまああるし」


と不満はなさそうだ。

義父 「ただ、今朝、ご飯食べ忘れたのは・・・なんでかなあ・・・」

とつぶやく。


卯月 「ん?食べなかったの?」

義父 「そう、忘れてた。お昼は食べたけど・・・」


主人はすぐに「いや食べただろ・・・」と言っていたが、
私はもしかしたら忘れていたのかなと思った。

しかしこの点は主人が正しかった。

義父の部屋の机の中から「献立」が出てきたから・・・。

食事のトレーに乗っているピンク色の献立表を部屋に持ち帰ってきているのだ。

そこには本日の朝ご飯の内容が・・・。


もっと決定的な事項は「バナナ」。

「今朝の献立の中にあったバナナ」が冷蔵庫の中にちゃんとあったから・・・。


主人とは顔を見合わせた・・・。




正直、家族の病状のじわじわと悪化する様を見ているのは辛い。

父のボケた状態が 笑い事になるときもあるけど、そうで無いときはやはりショックだ。
主人は気丈なほうだし、義父の様子についてもある程度受け入れている。



これが私だったらどうだろう。


実の父がそうなったら・・・・?
泣きたくなるだろうな・・・・。



今回はアルツハイマーという病気の為に入院しているわけではない。

でも入院してから4日。
進行を止める術はあまりなさそうだと気付く。

もうきっと「お薬のアリセプト」も効果が薄まっているような感じもする。

看護師さんは一生懸命面倒を見てくださっている。
しかしここは認知症の病棟ではない。

きっと色々勝手が違うはず。
入院して一日目は夜中に長いこと、メガネを探していたらしい。

実際、ロッカーのジャンパーのポケットに入っていたのだけど。




私たちは「介護申請」を申請することに踏み切った。

それは今回の検査結果が分かってから・・・になるだろうけど、
つぎに帰宅するときにはだいぶ、進んでいる事を覚悟したので。

申請をしたら、ケアマネージャーがつく。

その人とよく話し合って、色々見据えなくては。











 

コメント

  1. Y's より:

    何となくわかります・・・
    こんばんは。
     私の家族にも、病気の後遺症として一過性のものでしたが、認知症になった者がおります。
     会うたびに全てが違うのです・・・。
     当時、富山大阪と離れていたため、週末にしか介護にいけなかったのですが、私の年齢が12歳だったり、15歳だったり・・・(実際は28でした)。本人も65歳だったのに、42歳より上にはならず。更に、富山に家はない。行ったこともない!と言い張り・・・。ちょっとでも気にいらないことがあれば、怒鳴ったり、手が出てくるという始末。地元に転院してからも夜の徘徊もして、病院中を探しまわされたり、挙句に「もう見れません、連れて帰ってください」とも医師から宣言されたり・・・。このまま壊れていくのか、何年もこのまま生きていかねばならないのか、と。また介護疲れから他の家族も軽度の鬱になったり、と出口のないトンネルにいる状態でした。私もその後このストレスが原因なのか、とある病気を発症しかかり、今でも定期健診が欠かせない身になってしまいました。
     本当に、本当にどうしてこんな病気がこの世にあるのか、と思います。
     まだまだ気苦労が絶えないこととは思いますが、自分の体の状態を第一に優先して、お過ごしくださいませ。

  2. 卯月 より:

    Y’sさんへ
    こんばんは~

    お医者様に「つれて帰って欲しい」なんて言われたら、足元が崩れていきそうになりますね。

    厳しく苦しい体験をされているのですね。

    ご自身の体まで崩されるほどですから、
    容易には想像できないご苦労だったと思います。

    介護が苦しい・・・この現実は現代社会では
    当たり前のこととなっています。
    きっと私たちも通る道なのですが
    ガクガクブルブルしているヒマなんかありません。

    常に一歩先を考えながら、しっかりと手順を踏み、患者の容態を把握しつつ、それに振り回されすぎない。

    ・・・そんな・・天才いますか?

    行政の補助ってのも大事ですが、ここはやはり家族、親戚、ご近所などの助けは欠かせません。
    でも分かっているんです。
    結局は本当の身内で看るしかないって。

    暗い出口のないトンネル・・
    この重々しいトンネルの先に明かりなんかあるとは思えない。

    認知症介護の地獄はここにあると思います。

    色々心配してくださってありがとうございます。今はまだ主人と父と三人でがんばれる気がしています。

    自己管理は一番必要なことですね。
    一人倒れたら、歯車狂っちゃいますもんね。

  3. komomo より:

    身近にいると
    身近にいるのは安心な反面 事実を見せつけられるので
    本当に心が痛くなると思います

    やはり家族の中で病気の人がでると
    家族全員の生活パターンが変わってきますので
    出口のないトンネルは家族の方が先に参ってしまったり
    精神的に耐えられなくなったりもします
    家族がバラバラになりかけたり
    そんなことではいけないと また戻ったり
    家族も試行錯誤しながら手探りの毎日でしょう

    でも老人医療の充実は個人もさることながら
    行政も何か対策は練って欲しいと思います
    もちろん国だけに頼る訳にはいきませんが
    本当に助けるべきところを助けて欲しいと
    卯月さんの御家庭を見る度に常々思っております

    卯月さんはじめ御家族が一致団結してらっしゃるから
    きっと乗り越えられるのではないでしょうか
    ...応援してます

  4. fumiduki より:

    こんばんは
    昨年亡くなった祖父は施設で最後をむかえたのですが、甘いものを持っていくと喜ぶんですよね。
    限られた食事の中では飴玉でも嬉しそうでした。
    私達が帰ったら忘れちゃってたんだろうけど。

    お父様の好きな食べ物、一杯持っていってくださいね。

  5. がつたま より:

    そっかぁ
    専門病棟じゃないんだったら、余計大変かも。
    お義父さんも、扱いの慣れてない方との生活にちょっとパニックなのかもしれないね。
    私も先週金大に行ってました。
    駐車場混むんだねぇ~。
    私はだいたい9時から検査が入ってるので、まだ混んでて大変な目にはあってないかも。
    あの古い建物はホント邪魔ですよね。
    足が悪かったり、体調が悪い患者にとってあの意味のない廊下を通るのは苦痛だと思う。
    事業仕分はいいと思うけど、「やさしさ」って大事にしてほしいですね。
    見えないものの価値にお金を払いたくないって世の中になりすぎてますよね。

  6. あひる より:

    はじめまして。
    はじめましてこんばんは。いつも拝読させていただいております。
    お義父様の記事を読んで去年亡くなった祖父を思い出しました。
    祖父は認知症ではありませんでしたが寝たきりで、祖母と母と父が看ていましたが力の抜けきった大人の男の人を看るのは大変だったようです。
    両親は共働きですので昼間は祖母が看護しておりましたが、老々介護も限界がきてしまい
    このままでは共倒れになってしまうということで最後は施設に入ることとなりました。
    それまで色んな所を盥回しにされ、最後は民生委員をやっていた、ということで何とか優先的に入れただけです。
    祖父は運良く入所させてもらえましたが、家での介護に疲れ果てても受け入れ先が無いご家庭を思うと、大変さが分かる故に心が痛みます。
    何だか自分語りになってしまいましたが、どうぞ卯月さんもお体を大切になさって、お過ごしください。
    介護は体が資本ですから…。
    それでは失礼いたします。

  7. 卯月 より:

    komomoさんへ
    私の家なんかはまだ恵まれている方で、
    いろんな方の情報が入ってくるし、
    ブログでもこうして心配&アドバイスしてくださるし。

    でも八方塞がりなご家庭はものすごい数だと思います。

    ネットが普及しようが、結局は人と人のつながりは欠かせません。
    そういう意味では行政・自治体の力は必要不可欠ですね。

    高齢者社会に対して、どう対応してくださるのか・・・今の政権に期待して良い物かどうか・・・

    不安しかありませんが、今、出来る精一杯のサービスを受け、少しでも家族の負担を減らしたいと思います。

  8. 卯月 より:

    fumidukiさんへ
    そうなんですよねー。

    何故あんなに甘いものが好きなのか?

    元々の性格もあるかもしれませんが、
    口寂しいんでしょうね。

    私も義父の血糖値と相談しながら
    適度なおやつを持って行ってます。
    うれしそうな顔をしていて、こっちも和みます。

  9. 卯月 より:

    がつたまさんへ
    そう!そうなんです。

    「優しさ」がないんです。
    正直、いつもあの長い廊下を歩きながら、
    ブチブチ文句言ってます。

    私は救急受付のほうに車を停めて、
    その出入り口から入ってます。
    土日祝以外は使ってよいらしいので。

    折角綺麗な病院を建てたのに、
    あの暗い廊下を通らなければいけないなんて・・。

    心象が悪くなるでしょうに!

  10. 卯月 より:

    あひるさんへ
    初めまして~。

    ようこそ我がブログへ。
    体験を語っていただいて、ありがとうございます。
    お母様達のご苦労、想像するに余りあります。

    うちは主人が年がら年中家にいるという状況ですので、力仕事なんかも期待できるのですが、
    普通のご家庭ではそうはいきませんね。
    ちなみに私もかなり大柄なので力はあります(笑)。

    施設・・これも私たちの選択の一つになっています。

    うちの家は75を過ぎた父もいます。
    今は元気でいいけど、二人とも・・となると
    簡単な話ではありません。

    ・・・ほんっと、難しい問題です。

    介護&看護、どうしたら皆が笑いながら暮らせ、それらの負担も重すぎない状況になるのでしょうか・・?

    これからも色々アドバイスいただけたらと思います。

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