ご主人の他界により、こちらのお店は現在営業されておりません。
本マグロの案内ハガキをみてうずうずしていた私。
久々ということもあり、ワクワクしながら予約もせず突撃。<謎
扉を開けた途端・・・・ん?あれ?と違和感を感じる。
それは店内が少しリフォームされたことではなく、ご主人の容貌について。
・・・・・・・・・カウンターに座り、もう一度じっくり顔を見る。
次の瞬間には
「ご主人・・・・痩せられました?」
と聞かずにはおれなかった。
「そ、病気なの。15kg痩せました。」
さらっと言われて・・・納得。
しかし頬がこけて、いつもの眼力がない。
これは一体どうしたこと?と心配になり話をきく。
「繊維筋痛症」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%9A%E7%B6%AD%E7%AD%8B%E7%97%9B%E7%97%87
という病名がわかった。
ああ、難病だ・・・・。
病院巡りをし、ようやく分かった病名。
痛みが激しくて大変だったらしい。
そして2-3ヶ月で15kg痩せて今に至る。
もともと痩せてらっしゃったご主人は人相が変わるほどの変化。
気の毒で仕方ない。
腕も細くなり、何よりも目が・・目の力が・・・・。
「店休んでても痛みはとれない。
そんな生活よりもお客さんと対峙しているほうがよほど楽しい」
そうおっしゃる気持ちもよくわかる。
お寿司の握り方ちょっと変わっていた。
それを主人が指摘すると
とある女性のお客様が「少し握りが堅いから柔らかくして欲しい」と要求されたらしい。
・・・それにも納得。
しかし私たちには普通どおりでいいのに・・・。
体重減少は寿司職人にとってもしかしたら致命的なことかもしれない。
身体の重さが変わることでバランスの変化が生じて
握る寿司にそれが表現される。
ネタはいつもどおり美味しいんだけど、
にぎりとしての完成度が低くなった気がするのは気のせいではなかった。
今は痛み止めと温泉でなんとか 維持してらっしゃるようだけど、
もちろん本調子でない。
今年2月に「寒鰤」が大漁だった。
その時、休まずに握り続けたご主人。
身体はきっとひどかったんだろう。
私は応援し続けたいので通い続けるつもりだ。
コメント
ご無沙汰です
今年の1月に久しぶりに伺ったときに、ご主人が病気のことを言ってました。
その時は、痩せてなかったのですが、-15kgとは驚きです。
恐らく、本人にしかわからない激痛と戦っているのでしょうね。
握りがかわると、当然味も変わってしまいますよね。
我が家の好みから言うと、醤油が少し甘めなので、岩塩で食べたいです。
機会を作って行ってみないといけないですね。
なんとか、痛みが緩和されるといいですが・・・
mimipapaさんへ
ほんと、びっくりでした。
ご主人の目がくぼんでいたので人相が変わっていました。
でも気丈に立ち振る舞ってらっしゃるし、
なによりもお寿司を握り、お客さんと話すことが楽しみとおっしゃっていたので、私もこれから定期的に伺うつもりです。
高速1000円なくなりますね。
かなり残念ですが、これもいたし方ありません。
遠い富山までようこそ。
また遊びにいらしてください。
Unknown
蛇の目寿司のマスターのよっちゃんが亡くなったと連絡がありました。
わかっていたといえ、悲しいですね。
9月中旬に、あの卯月さんのブログのあと
私も友人と一緒に食べに行ってきました。
卯月さんのブログ炎上をご夫婦で笑ってらっしゃいました。
「後輩って誰やろなー」って。
ご冥福をお祈りしたいと思います。
エリさんへ
お知らせいただき、ありがとうございました。
とても悲しく、非常に辛い現実です。
奥様やご家族にとって、とても耐えられない話です。
お葬式の日時を調べて、足を運びたいと思います。
エリさん、ありがとう。
卯月さんへ
遅かったけど偶然今日このブログを読み、よっちゃんの他界を知り愕然といたしました。まだ五十代だったのに。
私は神戸在住ですが、氷見生まれで蛇の目のよっちゃの同級生です。
氷見には中学までいましたが、その後引越しを繰り返したせいで、30年前同窓会の幹事だったよっちゃんは私に連絡ができず一番大変だったと口を尖らせて話していました。
どうやって私の連絡先を知ったのかと聞いてみたけど、それは秘密だと言って教えてはもらえませんでした。
もう一生教えてはもらえなくなったんですね。
それが一番のよっちゃんとの思い出です。
卯月さん、よっちゃんのお店のこと、また体調のこと、そして訃報を載せて下さったこと、ありがとうございました。
葬儀には行けなかったけど、卯月さんのおかげで遠方にいる私もよっちゃんのこと知ることができました。
ひとこと、お礼が言いたくてコメントさせて頂きました。
holyさんへ
初めまして。
わざわざのコメントありがとうございました。
私にとっても、大切な大切なお寿司屋さんで、大将自身の人柄、そして職人としての姿勢を大変好ましく思っておりました。
主人と氷見へ行く度、その喪失感に胸が絞られます。
あのお寿司屋さん以上の店を見つけられないまま、月日は経っていきます。
holyさんもさぞ驚かれたことでしょう。
こうしてコメントを頂いて、再び蛇の目寿司さんを思い偲ぶことができ、とてもありがたいなと思いました。
拙いお返事となりましたが、心から感謝いたします。