足をずるずる引き摺りながら、なんとかたどり着いた「 大山崎山荘美術館(アサヒビール大山崎山荘美術館) 」は
想像していた以上に威厳のあるどっしりとした姿で出迎えてくれました。
京都府とアサヒビールが出資し、現在その美しく豪奢な館を維持し続けています。
詳しい謂れなどはこちらのリンクへどうぞ。
ウィキ
さて、美術館の中はもちろん撮影禁止。
ブログにアップすることは不可能です。
山荘の素晴らしさ、細やかな細工、造形・・・こればかりは、あの恐ろしい坂を上り、美術館を訪れることでしか伝わらないので省略!(笑)
テラスからの景色は・・・とても素晴らしい。
当時は「加賀正太郎夫妻の寝室のテラス」だったとのこと。
それはそれは贅沢な造りのこの山荘(1932年に完成)。
加賀正太郎氏自身がデザインした、ある意味個性的な山荘は魅力的なお部屋がいっぱい。
贅沢と一言でいうのは簡単だけれど、大胆かつ繊細なセンスを感じられる建物の中は
彼に招待された人たちを感動させていたことだと思います。
客用浴室も、可愛いタイル貼り。
カランも二つあり、お湯専用、お水専用と分かれていたそうです。
当時にしては画期的ですね。
広々とした敷地には「プール」「洋蘭を育てる施設」などもあります。
趣ある茶室なども点在しています。
安藤忠雄設計の展示室へと続く廊下。
コンクリート打ちっぱなしの安藤忠雄らしい設計で、その展示室は地下へと続いています。
展示物は モネ晩年の作品。<睡蓮三点
遠くから山荘を眺めると・・・こんな感じ。
スイスの山小屋テイスト。
(これも加賀正太郎自身がスイスに滞在したときの印象からデザインに組み込まれた)
さて、学芸員の方に案内されるこのツアー。
「大山崎の名建築探訪 山荘美術館と聴竹居の見学ツアー」といいます。
もちろん、抽選です。
そして今回、Y’sさんの執念・・・いえ熱心な希望が通じたのか、無事当選したわけです。
20人ほどの人数であっちへこっちへと案内されます。
其の度にいろんなお話をきけて皆さん「ほぅ・・・」と感心されていました。
さて山荘から下り、いよいよ聴竹居のほうへ移動です。
聴竹居は福山出身の建築家 藤井厚二が設計した実験住宅の一棟。現代でいうエコ住宅です。
残念ながら場所も、姿もお伝えできませんが、詳しいことはサイトでご覧ください。
詳しくはこちら
http://www.chochikukyo.com/
聴竹居の素晴らしい所は住む人間の目線に立った細やかな気配り。
そして、便利に快適に過ごせるよう、工夫があちらこちらに施されています。
一つに「空調」。
今でいう全館空調システムですね。
私達が訪れたとき「多少の雪」と「程よい太陽」の少し肌寒い日でした。
家の中心(ロビー的なところ)に一つの大きめのストーブがあり、それ一つで95坪の家の暖かさを保っていました。
もちろん、水場(台所)などは涼しく(モノが腐らないように)、お部屋には暖かさを伝えるように設計されており、
本当に一つのストーブしかないのですか?と学芸員さんに疑いの質問をしたくらいです。
もちろん、そこが北陸であれば・・どうかわかりませんが、
少なくとも、邸宅内を歩き回っていて寒さを感じなかったのは真実です。
秋には書斎?から素晴らしい紅葉をのぞむことができます。
四季を感じながら・・穏やかでぬくもりのある生活ができるようになっているのです。
うーん・・・勉強になった!
いづれは平屋に住みたい・・という希望がありますが、この聴竹居は数点のヒントを与えてくれました。
聴竹居は残念ながら今期のツアー申し込みはすべて終了しています。
また次回・・あるかどうかは分かりませんが、興味のある方は是非ネットでの情報に目をこらしておいてください。
Y’sさんのおかげで、いろんな知識や目の保養ができ
ありがたいことだと思っています。
多謝!
京都編・・・・に続く
コメント
初めまして
さくらんと申します。
大好きな京都記事、楽しみにしておりました
いつもグルメな卯月さんの京都旅がうらやましくて、今回もドキドキしています。
すでに五十過ぎたおばちゃんですが、これからも楽しませてくださいね。
今回の大山崎は全く知りませんでした。
機会があれば訪れてみたいですが体力に自信がありませんね。
さくらんさんへ
初めまして、さくらんさん
京都がお好きなのですね。
今回は、いかがでしょうか?
ちょっとコアな京都?を堪能して頂けると思います。
大山崎は見所が数箇所あるので、是非是非。
山崎蒸留所なんかも見学できますよ!
ここは体力がなくてもOKですし(笑)
Unknown
ずーっと行ってみたいと思っている大山崎山荘美術館☆ 卯月さんが行ってくださってうれしい&うらやましいです! 想像以上に素敵なところ*^^* お天気もよかったみたいで、upの写真が絵葉書みたい。 繰り返しますが、ホントにうらやましいです(笑)
ucocoさんへ
あらあら!
それは是非是非いってきてください。
あ、坂はきついので歩きやすいお靴でどうぞ。
大山崎ってちょっと足を伸ばす気分じゃないと
なかなか行けるところではありませんが、とても楽しかったです。