残念

小室哲哉さんが引退すると聞き、胸の中を冷たい風が吹き抜けたとおっしゃる方は多いと思う。

私が彼の音楽に触れたのは中学の時で、クラスメイトの女の子が猛烈なファンだったことで、安易にもずっぽりはまってしまった。(岡村靖幸にもはまっていた)
彼女から借りたCDをテープに録音して、一時期は毎日のように聴いていたと思う。

TMNは思春期だった私に大きな影響を与え、彼が生み出す音楽に感動し、本気で泣いたこともあった。

中でも小室哲哉さんに対する思いは、憧れと尊敬が入り交じっていて、天才とはこういう人のことを言うんだろうと確信した。

それから小室ファミリー全盛期が訪れ、留学先にはglobeのアルバムを持って行き、すり切れるほど聴いた。
青春のほとんどが、小室音楽に埋め尽くされていたように思う。

色々あって…………

本当に色々あって、残念な展開も多かったけど、引退と聞いて、すごくショックを受けている自分に気付いた。
最近の音楽はあまり知らないし、遠ざかっていたことは事実。
でもたまに耳にする懐かしのメロディラインに惹きつけられることも多かった。

彼はやはり偉大なアーティストで、本心で言えば引退などせず、死ぬまで小室哲哉の音楽を続けて欲しかった。
今回の件はあくまで一つの切っ掛けなのかもしれないし、裏事情はもちろん解らない。

以前、マツコの番組で、宇多田ヒカルさんの楽曲に打ちのめされた───的な発言をされていたけど、昔も同様に、小室さんの曲に打ちのめされてしまったアーティストは多かったと思う。

ただ会見で疲れ切った姿を見て、この人には休養が必要なんだろうなと感じ、それならば“またいつか”を信じて待つのも『一ファン』のつとめかと。

ひとまずはリラックス出来る環境を。

今は、提供されたたくさんの曲に感謝し、この先の小室哲哉さんがしあわせであるようにと願うほかない。

コメント

  1. かにたま より:

    たしかに
    TMネットワークから始まって、いわゆるTKサウンド全盛の頃
    そして今時の歌がどうも素通りしちゃってるこの頃は
    やっぱり20代の頃にガンガン聴いてた音楽に戻ってて
    結局なんやかんやと小室さんの音楽をずーっと聴いてるんだよねぇ。

    才能があるからこそ「満足のいくもの」をずっと追い求めてて
    それと介護と全てを…って思ったら、想像つかん苦しさやろうね。

    こうして第一線の苦しみから解放されるってのは
    ある意味ではよかったのかなと思いつつも、
    思い描いてた未来とは違ってることに、これからの暮らし方に
    果たしてこれで納得されるのかなぁと想像すると複雑な気持ちがするよ。

    少しでも先に光が見えるように願うばかり…ひとまずは休養をと思うよね。

  2. 卯月 より:

    かにたまさんへ
    済まぬね。
    独り言のつもりで呟いたんだけど、コメントありがと。

    仰るとおり、「こだわり」や「完璧」を捨てられない人だと思うから、だからこそ苦悩したんだよね。
    背後で心配事(自分の体調も含め)が山積みな状態で、音楽に没頭出来ないという苛立ちも少なからずあったと思う。

    これから先、まだまだ長いんだし、今はゆっくり休んで欲しい。
    ふとした時に思いついたら、また納得の出来る音楽が生まれるかもだし。
    誰よりもそれを望んでいるのが小室さんだと思うんだよね。

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