旅立ち前夜

 

 

私たちの幸せは全てミーコに直結していたんだと、改めて解りました。

ミーコという存在が私たち夫婦に与えてくれた幸せは、思っていたよりも遥かに大きいものだった。

「ミーコはよかったなあ。ノラネコやったら今頃寒空の下で震えてるで?」

「美味しいご飯も当たらんしなあ。」

富山に来てからこんな事をよく言ってた気がします。

・・・

大阪の人間がこの土地に馴染むのはそう簡単なことではありません。
特に私は人見知り体質なので余計でした。
結婚当初も、諸々のフラストレーションが溜まっていて、夫婦喧嘩は絶えなかった。

旅行好きの父が「ミーコの世話が出来ん。連れて行ってくれ。」と言わなければ、ミーコは富山に来ていませんでした。

でもそのおかげで、夫婦仲も徐々に落ち着いてきた気がします。
(お互い短気なので喧嘩は多いほうですけど)

ミーコが病気になってからは特に色々変わりました。
より一層、依存が増したような感じ。
そんな彼女を我が子のように、全力で可愛がろうと思いました。

主人のことが大好きなミーコでしたが、心細さを全力でぶつけてくるようになり、
夜はずっと抱っこコールで睡眠の邪魔をします。

それがわりと辛い時期だったかな。
主人は「にゃあ・・・」と一声鳴けば、それだけで目を開く特異体質です。
(私は違いますが)

布団を開ければ、のそのそっと入ってきて、「ふぅ・・・」と溜息を洩らし落ち着く姿は、
本当にこの子、猫か?と思うほど自然でした。

「なぁ?この人、私の旦那やけど?」

と睨めば、勝ち誇ったような顔をするミーコ。
・・・愛情対決ではとことん負けていた気がします。

主人にとって雌猫は初めてで、「こんな可愛いもんなんやな」と驚くことが多かった。
普段の彼のキャラからは考えられないほど優しく、とことん甘やかす姿に、妻としても若干引くことがありました。

まあ、それほど可愛かったってことです。


 

恐らく、我が家へ来て一年弱の頃。

「凜々しいね・・・」って留学時代の友人に言われてから、「確かにそうかも!」って思い、
その頃から「宝塚の男役」のような容貌だと感じるようになりました。

産まれた翌年

父にべったり、父もべったり

三階建ての実家でしたが、うまい具合に日当たり良好な場所を見つけ、お気に入りに。

この頃は活発だったな・・・すごく・・・

主人の膝上大好き。

あ、この頃は結婚してませんよ、もちろん。

本当に雑種なんですか?と尋ねられるほど綺麗な猫でした。

ふっくらしてますね。隣の家の屋根に飛んでいくほどワンパクでした。

眠り時は、主人のパジャマの上で(笑)匂いが好きなのか、感触が好きなのか・・・・

相変わらず仲良しな二人(この頃はさほど疎外感を感じていなかった気がする)

富山へ・・・・

遅ればせながらお嫁入り?

この頃はタフでした。

特急でも連れて帰っていたから。<ミーコのストレス半端なかったと思う

すっかり落ち着いた様子。

日当たり抜群の窓から、いつも外を眺めていました。

 

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