大阪一泊旅~其の五・ミーコの実家へ~

 

今回の旅?は法要やら墓参りのことやら・・・色々用事があったのですが、

最大の目的はこちら、

「ミーコの実家」

・・・・・に伺うことでした! 

前も書いた通り、ちょっとだけ苦労して見つけた「とある美容室」さんが、ミーコの実家です。
東大阪の玉串にあり、以前あった私の実家からもさほど遠いわけではありません。
なのにずっと行かずじまい。
後悔しました・・・・

9時過ぎ頃、お店に到着し、恐る恐る店の扉を開けると・・・・

小さくて可愛いおばあちゃん・・・いやおばちゃんが出迎えてくれます。

何せ二十年前の記憶なので、彼女がどんな人だったか覚えていません。
(ミーコたち親子に釘付けになっていたからかな?)

とにかくすごく可愛い方で、とても70歳には見えない!
そして大阪のおばちゃんにあるまじき「上品さ」(暴言ですね、これ)が備わっていらっしゃる!
何よりもすごく優しくて、しっかりしてらっしゃる!

ドキドキしながらも低頭し、挨拶を済ませ、
持参のアルバム(作成期間1週間)を見て頂きました。

一枚一枚、嬉しそうに眺めて下さるその横顔に、ミーコの兄弟たちを懐かしむ表情が見受けられ、
ああ、持ってきてよかったな、と感じます。<すごく重いんです

私たちも一枚だけ「ガラケー」に入っていた「ミーコの兄弟」(享年16)を見せて貰いました。
※ほとんどが前の機種に入っているらしく・・・本当はもっと見たかった。

ご飯を真剣に食べているショット・・・・

それがミーコとまったく同じなのです。
一気にこみ上げるものがありました。
涙が出て、仕方なかった。

柄も、骨格も、食べ方も・・・・そっくり。

「この子は懐かなかったんですよ。でも最後、具合が悪くなってきて初めてちょっと懐いてきましたね。」

「ミーコちゃんと目付きが似てました。ちょっと鋭くて・・・」

「やっちゃんって名前なんですけど、’ヤーサン’って言われたり・・・・」

エピソードを聞きながら、ミーコとほぼ同じ遺伝子を持つその子を想像します。
やはり会いたかった。
会うべきだった・・・と改めて後悔しました。

「可愛がってもらったんやねえ・・・」

感じ入った声でそう何度も呟かれることで、私たちの気持ちも報われたような気がしました。

可愛い親子を引き裂いた張本人ですから、言い訳なんて出来ませんが、
ミーコを実家に連れて行けば、里心からこっちに帰らなくなるんじゃないか、との不安があったのは確かです。
実際はそんなことは滅多にないそうですが・・・・・

現在、三匹の猫とトイプードル一匹を飼ってらっしゃる〇〇さん。
昔から、息子が拾ってきた捨て猫を育てていたらしく、
きっと動物に対する愛情が人一倍深い人なのだと思います。

別れが惜しいと思うほど素敵な女性で、きっとまたいつか此処を訪れることでしょう。
手土産に美味しい焼き菓子まで頂き、ワンちゃんと3ショットの写真を撮ってお別れしました。
富山に帰ってからも、丁寧な「ショートメール」が届き、その気遣いも素晴らしいと感じました。
いつまでも現役で、お元気に過ごして欲しいものです。


昨日のことになりますが・・・

ミーコの49日を無事迎え、好きだったししゃもを供えました。
人間のそれと同じかどうかはわかりませんが、きっと虹色の橋を渡りきり、
健やかに?過ごしているのだと思います。

この49日間、泣かない日は一日も無かった。
会いたいという気持ちが日に日に強くなり、自分のメンタルの弱さを改めて知った次第です。
未だ、彼女の最期の動画を見ることは出来ませんが、
時折、スマホに残された画像を引っ張り出してきて愛おしみます。

可愛い猫でした。

この世で一番大切な存在でした。

同じ思いを経験した人は多く居ると思いますが、こればかりは経験してみないと解らない辛さです。
もう会うことは出来ないけど、記憶の中のミーコはいつも最高の姿で私たちを楽しませてくれます。

 

ラスト
 

 

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