秋の京都 二泊三日の旅~二日目~草喰なかひがし

 



 一ヶ月前に主人がバッチリと
予約してくれた草喰なかひがしで昼食です。

そう、「日本一の昼食」と謳われているお店です。
そして日本一予約が取りにくいかも・・と言われています。

ほぼ諦めていた予約ゲット。
これも運命と思い、ドーンと飛びこびます。


12時に一斉に始まると聞いていたので遅れるわけにはいきません。
早めに駐車をしてブラブラと辺りを散策。

12時10分前になると、団体客?さんがぞろぞろお店へ入っていきます。
そして二階の座敷へ・・。

団体客の受付をしていたとは知りませんでした~。





扉をくぐると、朱塗りのカウンターが眩しい!
12席ほどあります。
厨房では急がしそうにご主人とお弟子さん達が料理の準備中。



女将さんもそのほかの仲居さんたちもテキパキと仕事をこなし、
熱いお茶を出してくれました。


30分ほど待ったでしょうか・・・。
だいぶ待たされたので、ちょっとイライラ(笑)。
皆さん、文句もいわずじっくりと座っています。
まるでコンサートが始まる前かのようです。


そして ようやくお料理が並び始めました。
草喰料理、どんなものかワクワクです。

まずは八寸から。



珍しいムカゴのお寿司が出てきました。
小さなカレイ、蕪、栗、丹波の黒豆・・・旬のもの満載。

この中で、一番面白かったのはおちょこに入った「柿」です。
トンブリをたっぷり まぶした柿には きな粉で うっすらと味がついていて甘みと香りがいい。
鮮度のよい銀杏がのっています。

8寸の中で物珍しいのはこの一品で、私の好みでした。
主人は蕪が好み。鮎のパテと味噌が挟んであります。


もちろん酒なしには語れないので、ここで日本酒(冷)登場。
伏見の「英勲」というお酒で、まろやかな口当たり。



お椀は京都ならでは白味噌の中にとち餅。
春菊がふんわりと浮かんでいます。

好みかもしれませんが、私はもちっと甘いほうが好き。

でも香りのよい春菊はいいアクセントになりますね。


この辺りからテンポよく料理が出てきます。

焼き物は子持鮎(琵琶湖)をほう葉で包んで焼いた物。
蓮根の素揚げの上には卵黄。
これは文化の日にちなんでのご主人のアイデア。

餅米のポン菓子のようなものが散りばめられていてこれまた旨い。
鮎もふっくら、子も多くて甘みが最高です。




お造りは鯉。
食感がいい。よく洗ってあるし、山椒の葉(黄色)とのコラボはなかなかのもの。
辛み大根と混ぜ混ぜしても良い感じ。





ここで土鍋で炊いたご飯登場。
上澄みの一番美味しいしっとりした部分を器に入れて
すぐに食べてください!と促された。
慌てて写真を撮ったのでぶれぶれ(笑)。

やわらかくて、蒸気を感じるほど熱いご飯。
ちょっと芯が残っている、アルデンテの状態・・らしい。



8種類の茸がはいったお椀はちょっと餡かけ風。

生姜もたっぷり。生小豆がちょこんとのっています。

雑多な感じだけどまとまっていて、身体も温まる一品。



にわかに厨房が忙しくなりました。
目の前の焼き場には大きな鴨肉、そしてカレイが登場。
ご主人がほぼ付きっきりで焼き始めます。

「鴨」or「笹ガレイ」


・・・の選択をここでしなくてはいけません。


もちろん、一つずつ注文。
主人は鴨、私は笹ガレイ。


焼き上がるまで、ものすごくいい香りが漂い、
カウンター客のみんながそわそわします。



どちらのお皿にもアケビをすりつぶした物が添えられています。

鴨はジューシーで香ばしく、鮮度抜群。
大根、あけびを鴨で挟むと、食べたことがない旨味が口に広がります。

笹ガレイはふんわり~と焼かれていて、丁寧に骨がとられていました。


箸休めかのように小鉢登場。
椎茸の厚みに驚き。そしてその味にも感激。


いい香りがするなーと思っていたら、先ほどのカレイの骨がパリッパリになって
出てきましたよ。
うん、美味しい。香ばしさもあるけどやはり甘い。
おやつのようです。



そしてようやく、「有名なめざし」の登場です。
ここから慌ただしく、ご飯、香の物が並べられます。
めざしはピンとはっていて、見ただけでも美味しいとわかります。
必要以上に火を入れない焼き方はさすが。
頭は香ばしく、身の部分は柔らかくしっとりしていました。

日本一のめざし・・かどうかはわかりませんが
とても美味しかったです。


万願寺唐辛子ともう一種類の唐辛子を炒めた和え物もご飯のお供。

ご飯は炊きたてよりも やはりしばらく蒸らしたほうがちゃんと味が分かりますね。
お茶碗に二杯、いただきました。


最後は水物


熟した大きな柿(代白柿)もとっても美味しかったのですが、横にちょこんと存在する
「ほおづきトマト」の味に驚愕!!

食べたことあるようで、ない味。
すっごく美味しい。

べったりとした甘いトマトじゃなく、ほんと自然のフルーツの甘みです。
後で調べてみると、希少価値の高いトマトで収穫量が少ないらしい。
ビタミンAもたっぷりとのこと。
これはくせになりますよ~。


ちなみに柿の上にのっているのは「人参の葉のシャーベット」です。


 


 




 



たくさん頂いておなかはパンパン。

カウンターとご主人、スタッフが一体となっての御食事はなかなか楽しかったです。

お昼7350円(一人)とお酒代。

まずまずの料金設定だし、お料理はアイデア豊富で面白かったです。


中には「・・ふーん」と思う物もありましたよ。
しかし、厳選された素材、それにおもしろみを与えるご主人。


希少価値の高いお店であることは、間違いないと思います。


次回5ヶ月後の予約・・どうしようかな・・と思いましたが、
(食べに来たときに、次の予約が出来る(5ヶ月後~))
別の気になるお店も多数あることなので、諦めることに。


また機会があれば、楽しい御食事をしにきたいですね。




左京区浄土寺石橋町32-3

075-752-3500
(毎月一日朝8時から翌月の予約開始)(完全予約制)

12:00~14:00 18:00~21:00
月曜日定休
 


 

コメント

  1. ryuji_s1 より:

    Unknown
    草喰なかひがし
    すごいお店ですね
    お料理 素晴らしいです

    行ってみたいです

    5ヶ月もかかるのですかため息です

  2. 卯月 より:

    ryuji s1さんへ
    運が良ければ・・<本当に運だけなんです>
    一ヶ月前の予約がとれると思います。

    こちらのお店は、たのしく御食事が出来るという雰囲気が好きです。
    お料理も美味しいですよ。

    一ヶ月前に翌月の予約電話・・一日電話に張り付いてでもしたいという人の気持ちは少しだけわかります。

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