ほどよく冷えた風で頭もすっきりした。
温泉卵もいい出汁加減で美味しかったし、いよいよ本格的にお腹が空いてきたように思う。
で、かにたまさんと待ち合わせの居酒屋まで、順路を再確認。
出来る事なら坂道は避けたいが、草津は至る所が坂でそうも言っていられない。
下記にある通り、赤い線の道は比較的なだらかな為、もちろんこれを選択する。
それでも心臓破りだな・・・と思わせる勾配に、本気でタクシー(この際ヒッチハイクでも・・・)が来ないか待ってみたりもした。
残念な事に、歩いている道は逆方面に一方通行。
さらにタクシーは一台も見かけない。
湯畑に向かって走るのは基本宿の送迎バスか、店の人だけだろう。
平坦な道だったら苦労もしない距離なのに・・・・
それでもゆっくり土産物屋さんを眺めながら歩いていると、なんとか辿り着くことが出来た。
(通常の人の2倍はかかっているはずだ)
途中、こんな素敵な足湯があったりもする。
草津は足湯パラダイスだ。
私が到着した時には、まだかにたまさんの影も形も見えなかった。
なので、先に入らせてもらう。
夫婦二人でやってらっしゃる・・・と思い込んでいたから、若い女将さん一人でびっくりした。
とても愛想が良くて、これならカウンターがいいな、と思い、独断で決定。
そそ・・・っと付き出しが並び、ほっこりする。
みかんが出る辺り、いいですね。
かにたまさんを待つ間も話は盛り上がっていて、ちっとも寂しくなかった。
栗・ピーナッツ・ほおづき。
渋い組み合わせだけれど、これが良い。
そんなこんなでホカホカ、湯気が立つ勢いのかにたまさんと合流。
最後の夜にがっつり乾杯した。
つるんとかわいいほおづきの実。
久々に食べたけど、美味しかったな。
メニューは色々あるが、色々あるからこそ迷ってしまう。
お魚は先代(ご両親)の時代から付き合いのある黒部からの仕入れとのこと。
それも気になるが・・・・ここはサラダを食べて一息吐こう。
待っている間、またしても付き出しのハンバーグ。
家庭的な惣菜といった感じだろうか。
にしても、付き出し・・・多いな(笑)。
満を持して登場、豆腐サラダ。
え、四人前頼んだっけ?と顔を見合わせるほどのボリューム。
美味しそうだけど、この量・・・食えるのか?と不安になってくる。
だって、私の胃袋は明らかに小さくなっているし、ビールもたんまり残っているし・・・。
でもお豆腐のさっぱり感とトマトの瑞々しさは意外と箸を進めてくれた。
トマト苦手なかにたまさん、ちょっとたじろいでいたけど、私が多めにトマト食べたよ。
そしてこれは二人が気になって仕方なかった、さきいかの天ぷら。
お、おお・・・さきいかだ・・・!とすぐに分かるビジュアルで、これまたでかい。
この店は「若い人」がよく来るのだろうか。
それとも過剰なサービス精神?(笑)
しかしこのさきいかの天ぷらは「技あり」だと思った。
口の中に広がる濃厚な香りは酒が進むし、何よりも面白い。
顎は若干疲れるけれど、家で真似するのならもちっと軽めの衣で試してみたいな。
何故、揚げ物が二個も・・・と激しく後悔したのは言うまでも無い。
さきいかの天ぷらで私の腹はほぼ満たされていた。
なのに天然舞茸の天ぷらに惑わされ、オーダーしてしまったのだ・・・。
こんな量が出てきたら、何の追加も出来ないじゃ無いか!
いや、心意気は嬉しいんだよ?
お姉さん一人、頑張ってらっしゃるしね。
思わず、本音が口から出ていたような気もするけど、酒のせいにしよう。(そうしよう)
ということはやっぱり・・・・〆となってしまった「焼きうどん」もこの量になるわな(笑)。
私は匙を投げ、ほとんどかにたまさんに任せていた。
食えないよ・・・。
全てが優しい味わい。
家庭の味を楽しく頂ける居酒屋さんでした。
色んな話をしたなあ。
海外旅行の話とか、フランスの話とか、年齢の当てっことか・・・・盛りだくさん。
食べるよりお喋りの方が印象に残ってるかも。
最後の支払いの時、ペイペイで割り勘してみよう!とトライした。
(初心者の冒険)
私のスマホ、電池残量1%という、厳しすぎる条件での挑戦<無謀とも言う
かにたまさんから受け取った金額を、どやって遣うんだ?
で、モタモタモタモタ・・・。
お店のお姉さんも初心者な為、「勉強になりますぅ・・・」ってアドバイス出来ない立場。
ま、最終的には何とかお支払い出来たので良かったけど、嫌な汗かいたわ。
なかなか楽しい時間を過ごせました!
「居酒屋ちゃいるど」
18:00~23:00
宿に戻り・・・・布団を敷き始めたはいいが、私ベッド派になってかれこれ25年くらいになる。
たまに旅館は行くけど、できるだけベッドがある場所を選んでいるし・・・うーん。
そんな悩める仔羊に対し、かにたまさんが提案してくれた。
「敷き布団三枚重ね」にしてはどうか、と。
それでもあまりふかふかではない出来映え。
若干、腰が痛い。(一枚一枚が煎餅布団だからか)
ま、いいや。
手際よく布団メイキングするかにたまさんを眺めながら、掛け布団無しを選択する私。
自前のブランケットと炬燵で何とかなるだろう、と浅はかな算段を披露する。
当然ながら朝方、めっちゃ寒かった(笑)。
炬燵に下半身突っ込んでなかったら風邪ひいたかも。
(それこそ何しに温泉行ったか分からない)
しかしこの敷き布団、懐かしい柄でしょう?
おばあちゃんの家を思い出す。
(でも我が家にもこういった敷き布団残ってます)
温泉効果か、ビール効果か・・・・
とにかくYouTubeを観ていたら、いつの間にか寝てしまっていた。
夜のガールズトークなど皆無だった。
これが四十路というものか?
そして当然ながら、わたしの朝は早い。
かにたまさん、熟睡中。
広縁で荷造りを済ませ、道の駅で購入したパンを頬張るも、あまり美味しくなくて肩を落とす。
どうせならもう一回温泉を頂いてこようと思い、そっと部屋から出たけれど、
扉のキィィィイイイという音はとうとう消せなかった。(汗)
その後、無事に早起きされたかにたまさん。
(ゆっくりしたかったろうね。ほんと慌ただしいプランでごめんなさい)
予定通りにチェックアウトも出来ました。
まるで私達を見送るかのように一匹の猫ちゃんが。
そういや、長いこと猫見てないな・・・と興奮気味にカメラを構える。
ひゃっほ~・・・大好きな柄!可愛い。
目付き悪いところがまた可愛い。
首輪しているからどこぞのお嬢様だね、きっと。
心なしかお腹大きめ。
悠々と歩いていく姿に、心癒やされました。
さあ、次の目的地までGO!
・・・・・・・・・・・・またしてもかにたまさんの運転で。
(だから、いつ運転するんだよ!!)
続く・・・・
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